「入浴の女王」杉浦日向子

”入浴は人生の饗応なり。
湯こそ全身で味わうスープである。”
と、全国のちょいと気になる名湯といわれる銭湯の取材という名の贅沢を、役得とばかりに飛び回った杉浦日向子さん。そして担当編集のポ嬢とのあうんの呼吸の小気味よさ。
入浴の女王
”銭湯を通して、町を味わう。湯の五味の記憶は、真皮の奥、皮下脂肪の黄色い粒のひとつひとつが、生涯記憶するであろう。”
なんという名句でしょう!!
こんな調子で、行った先々の銭湯にまつわる、人と人、様々な背景が彼女ならではのひょうひょうとしたタッチで描かれたお楽しみ本です。

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