ちょこっと読んで本棚に置いたら数年経って忘れていた。
何となく又手にした。全く内容を忘れていたけれど、読み始めたらあっという間に読み終えたニコルさんの「風を見た少年」。
ファンタジーというおとぎ話だけど、その中には現実的な姿が描かれていたように思う。
ニコルさんの自然な世界観が無理なく表現されていた。少年は風の流れが見えてそれに乗っていくように、私は気負いなく素直に話の流れに乗っていた。
読み終えて、平和を望む!と声を大にして求めても現実にはそれに反して、テロや自爆という正義を名乗った戦争が起こされている事、全く違う世界観、宗教観が存在し、住み分ける事を認められない人々がいる。
少年は争いたくなくても、ブラニック大統領の独裁を許す訳にはいかなかったし戦いの中でも最小の被害で済むように遥か遠く地球から離れて行った。
気になった事一つ、解説の落合恵子氏。これはない方がいい。
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