30日夕方から大井競馬場へ母と連れ立って行ってきた。
雨が降りしきる中、足元の危ない母をやっとこタクシーに乗せてたどり着いた。
その競馬場の華やかでキレイなこと!
競馬場を新しく作り直した後、モノレールでその脇を通ってチラとは見ていたが、中に入ると、前面大きなガラスで囲まれ、ゴール前の指定席が用意されていた。
次兄夫婦が地元に住んでいて席を取ってくれ、皆で揃って行って来たのだった。
テーブルには小さな液晶テレビが付いていて、パドックでの馬を紹介したり、レース結果の配当を表示されたりする。競馬新聞までセットで付いて、席に着くなり直ぐに検討を始められた。
賭け事に強い母は、早速ペンを片手にあれこれ言い始めた。
「これがいい書いてね」と、人が変ったように元気で張り切ってさっさと決める。
テーブルの前にはちゃんと馬券の購入券があり、マークシート方式で記入をする。
このマーク方式に慣れない母は、新聞に書かれた馬の名前に印を付けて、
「単勝にする、これはワイドにする、今度は枠の連復」
と、最終12レースまでやった。結果7レース中2レースで取り、馬券購入代金の半分は取り返していた。
私も、せっせと新聞を見ながら決めては後ろにある電車の切符売り場のようなところで買っては席に戻ってレースを観戦をした。
レースは大体30分~45分おきくらいに行われるので、この馬券を買いに行ったり戻ったり検討をしたりしているうちにどんどん時間は経っていった。
私の戦果は1/3を取り返した程度で、2レースで取った。1つは1080円付いたのに少ししか買っていなくて、残念。
レースとレースの合間には馬場の中央にネオンサインがちかちかと花火が上がったり、白いネオンの馬が走ったり、明るく遊園地のようだった。大きいレースの前には黄色のユニホームを来たおもちゃの兵隊さんのような4人が出てきてパンパカアパーン!!とペットを鳴らして元来た道をエッチラオッチラと帰っていく、その間が妙に可笑しい。
夕食は勿論、カツ弁。兄一家にご馳走になる。飲み物は如何?とよく気を使ってくれる。
パーキンソン病の母は以前より弱っているが、好きな事に気が働く時には至って元気。
すっかり丸まった肩も、競馬場ではいつもより、すきっりと伸びている。
レースが済んで家に帰りついたのは10時過ぎ、いつもだと草臥れはてた状態になる筈が、ちゃんとお風呂に入り、元気良く寝床に着いた。
やはり、自分の好きな事、興味ある事で出掛ける時には、文句どころか
「あ~楽しかった!一度行ってみたかったのよ。(ニコッ)」
と、実にご機嫌であった。幸せな84歳の母である。
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