夕べの飲み会

さもさものん兵衛みたいですが、周りの人たちに仕込まれたのは事実でしょう。
昨日は日本橋界隈で、昔の仕事仲間が7人ほど集まった。
菓子業界で活躍をしていた人はやはり転職をしても菓子関連の仕事に関わることが多いようです。

夕方、本三(日本橋三越のこと)のあそこに来てね、とメールが入った。都合は悪くなかったし、何年ぶりだろうか?久々に顔を逢わせるのが楽しみだった。一体だれが来るやら見当もつかなかった。声をかけてくれたAさんと待ち合わせの売り場にいるOさんは間違いない。

 近くの居酒屋でぽちぽちと始めると、S氏が「おう!」とやって来た。「俺ねぇ、癌なんだよ。それもさ、末期癌だってさ。どうしようもないもんね。治療に毎月X万円もかかってさ・・・」彼らしく、あたふたもせず、他人事みたいに言ってのける。集まった連中もそれを聞いても哀れむでなく、同情するでなく、さらりと自然に流して聞く。そりゃ、だからといって我々には何もできないし、ただ、ふんふんと聞くだけだ。あと何年生きられるか分からないが、今まで通り自分のスタイルで生きていくことと思う。

他方では、胆石で救急車で運ばれて入院をしていただの、という話も聞いた。
それぞれ若くはないから色んな変化が起きてきてる。
Sachieさんは相変わらず元気いいねぇ、と言われ
「私だってね、更年期障害で、起きられなくなって動けなくなって、太ってしまったのよ。病院にいって治療を受けたから、こうして出てこられるんじゃないよ。そう、太った太ったって言うんじゃないの。元に戻るのは容易じゃないのよ。」

一人若いのも来ていた。ちょうど私と親子くらいの感じか。
初めて入社してきた時、可愛かったけれど何とも華奢で、大丈夫かいな?との印象だった。そして今日は人の良さはそのまんまで、たくましくなってきたのが嬉しかった。人間、もまれた方が成長するからね。

帰り道、Aさん曰く
「声かけて、すぐこんなに集まるなんてそうないよ。SさんなんてSachieさんが熊谷から出てきたの?って驚いていたよ。」
死んだ父ちゃんの面倒見の良さが、こうして縁のあった人たちを結び付けているのだ、との説が聞こえてきていた。それにして早すぎるんだよなぁ、もう少しでも頑張っていてくれたら、全然状況がちがっていたのになぁ。
とは、会う度に聞かされる言葉なのだった。
次回は10月だぞ・・・隅のほうで話はついたようだった。

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