台湾ー6 台北、帰国

あっという間に4泊を終え、台北市内をぐるりと廻って車中にて総統府見学・・・のツアー。
バイクだらけの朝の交通渋滞は相変わらずだ。
道路の標識というか、路面にはバイク専用のゾーンが車の前、横断歩道の手前にほぼ真四角に必ず書かれている。
信号が青に変わると、まずバイクがいっせいに走り出し、それから自動車が後続する。
それでも交通事故は絶えないそうだ。
バスは中山通りを東に走り、中山記念堂へ行く。
ここは蒋介石を祀っている。税金の無駄遣いで建てて云々、と言っていた。
が、しかし、タージマハール程でないにしても市内にこれだけ大きな広場を確保しているのは貴重なことだし、
第一観光資源としてそれなりに役立っているのではないかと思う。
建設費用をペイするには当分掛かりそうだけどね。
建設にあったて立ち退き命令で住居を追われた人達がいたことはちゃんと分かりやすく明記しても良さそうなものだわね。
よく手入れをされた草花は市民に憩いを提供しているとみえて、ここにいると時間がゆっくりと流れるような錯覚になる。
ぼけ~~としていると、現実に引き戻される、バスはこっちね、次はお茶セミナーですよ・・・・

お茶セミナーね、ちょっと聞くと落ち着いてお茶をたしなんで、心が洗われるだろうなぁと、期待をしてしまう。
ところが、これも逆の期待通り、お茶店で少し座ってお茶をいただいて、後は名物のお茶を買いましょう!!
お茶が好きだから今回はそれほど苦にはならなかったけれど、美味しいお茶は高い!!
お土産用にジャスミン茶と自分用に野生種の古茶のプーアル茶を買う。
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プーアル茶は中国雲南省の物だから台湾製ではないのは重々承知している。
それをちゃんと管理してこれだけの古茶は日本ではそうそう買えないから、購入した。
以前、日本で買って飲んでいた3年ものより、癖があまりないけれど、プーアル茶らしさはしっかりとある。
このかび臭さが好きなのだが、20年もの以上になるとそういった雑な臭いは消えて上品な味になっていく。
支払いはありったけの台湾ドルと日本円。
やれやれで、台北の国際空港へ向けて出発する。
順序良く搭乗手続きを済ませ、搭乗時間が来るまでのんびりする。
レストランにはバブルティーがある、美味しそうなアイスクリームもある、悪魔の囁きが聞こえる。
囁きにつられて買ってしまう。高い!円で買ったから余計だ。2桁も切り上げて計算するなんてね。
やっぱり悪魔の声だったのだ~。
昼食は機内で出るから、あまり口にしないほうが良いのは分かっているけど、ついね・・・

そうしてゲートの前で息抜きをしていると、ずっと向こうの方から例の爺さん婆さんの6人組がやってきた。
間もなく搭乗時間だから良かったわ、今までどこにいたのやら?
実は搭乗出来るのはこの階の下なので、目くばせしながらエスカレーターで降りていった。
他ののツアーメンバーはちゃんと揃っている。あと少し時間が有るのでしばしおしゃべりをしていたら、
さっきの爺さん婆さん達がちっとも現れない。
子どもやファーストクラスから乗り始めても来ない。
他の人たちは「そこら辺にいなかったらすぐ帰ってきてね。」
仕方が無いから駆け足でエスカレーターで上がって様子を見に行くと、何のことはない、他に誰も居ないのにじっと6人だけ上階の椅子に座っている。
ジェスチャーでおいでおいでをして戻ってくる。
ほかのメンバーも心配してたが、何とか間に合って一緒に乗れたよ。
私達二人とも手荷物で乗ったから、成田に着くと一目散で自宅へ帰る。
妙に疲れたツアーだった。

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