a Trace

お彼岸に入ってすぐに小豆を煮た。
といっても、1回茹でこぼしてもう一度煮立ててからサーモスのシャトルシェフに入れて一晩置き、数回に分けて砂糖を入れゆっくりと餡に仕立てた。最後にちょっぴり隠し味として味噌を入れた。一袋の小豆から一鍋の餡子の出来上がり！塩ではなく味噌ってところが、みそですよ。
だんごの粉を用意してだんごを作ります。袋の裏のレシピどおりに水と混ぜ茹でて出来上がり、あら簡単！！　　


それだけじゃ芸がないので、土手に出て蓬をたんと摘んできた。
柔らかい葉の部分だけを茹で、包丁で細かく叩いて水気を良く切って、まとめただんご生地とよく混ぜ合わせて蓬だんごを作る。白と緑のだんごに餡をからめてお彼岸だんごになりました。

蓬摘みに丁度良い季節になりました。今日は風が強かったけれど、とても楽しかった。河原に座って柔らかそうな草を見つけて掃除しながら袋に入れていく。空ではひばりが飛び、何処からか「ケキョ、ケキョ、ケキョ！」と鶯の鳴き声が時々聞こえるし、風のざわめく声が何となくロマンチックに頬をなでていく。
その風の音にも季節の移ろいを聞いてとれる。幾分か柔らかな響きになっている。