6月5日
近くの駅で旅行の切符の手配をした。
私はフランスレールパスを用意していた。TGVには指定席の代金を払えば何処にでも行けると思っていた。が、しかし、それには厄介な条件が付いていた。そんなことまで案内書には書いてないよ~。
それは、パス分の座席数が決められていて、それが一杯になったら空席が有ろうともパスの利用は出来ないのらしい。
結局、キブロンに行くのにオーレイまでTGVで行き、バスに乗り換える分はパスを使わず買うこととなった。それも、目当ての列車は満杯だったので、2時間後の3時過ぎの列車になった。
それじゃぁ、時間が出来たからと、散歩がてらプラプラと近くのモンソー公園を通って凱旋門まで行ってからバスに乗り、車窓からのパリを楽しみモンパルナスの駅に行く予定にした。
パリの日差しはとても強いが、日陰に入れば涼しく、風でもあればとても心地よい。
モンソー公園にはぐるりと塀で囲まれ数箇所の門からしか入れないようだ。
とても緑鮮やかで清々しい気分になる。ジューンブライドがいる。記念撮影をしている。画像の橋の右の白いのが花嫁さん。
この時期は特に良く見かける光景らしい。幸せそうなのだが、ちょっと若いとは言えないペアで、「あれは再婚同士だねきっと・・・。」そうかもしれない、大きなお世話だね。
公園の売店でエスプレッソを買い、ベンチで飲んでいると、あのペア達がこっちにやって来て、後ろの植え込みの囲いを乗り越えて行き、又くっ付きながら撮影をしていた。
公園の真ん中を通り、反対側の門を抜けると凱旋門が見えた。
目指して歩き始めた。たしかこの辺に日本大使館があるはずなんだけど・・・と、話しながら歩く。見えているのにちっとも距離が縮まないということは、やっぱり凱旋門は大きいって言う事ことなんだぁ・・と、ぶつぶつ。
それでも、20分は歩いていない。そのうち着くと、さすが観光名所だねぇ、見物人がいっぱいいる。私たちもその一人だね。日陰で休んでから、バス停まで行ってバスを待った。
もう来る頃なんだけどと、言てる間に来た。
でも、表示がどうも違うので運転手に聞くと、どうもブッシュ大統領が来ているらしい。その影響で今日はこの路線バスは運航していないからメトロを利用するようにだって、ポカン!だ。観光気分でバスに乗るはずだったのにメトロだなんて、仕方ないなぁ。
そしてモンパルナスの駅にたどり着いた。先ず列車の発車時刻と番線を確認する。時間通りとは限らないし、番線もその時々で確認する必要があるのだ。
後は、時間がくるまでのんびりしていよう!と言いつつPaulでバゲットのサンドを買う。
このPaulって店は地元では評判の店で、何処も列が出来ている。ちょっと高いが美味しい。
今度は「果物がたべたいよ~」と、叫んだ。すると娘は近くにスーパーがあるから行ってくるから、荷物を見ててね、スリに気を付けてね・・と飛んで行った。
車窓からは世界共通の壁の落書きが見える。あれって何と没個性なんだろうか?香港もバンクーバーも東京も同じ様なロゴでここパリも同じだった。つまらない。
そのうちのどかな田園風景が広がっていく。牛が沢山いる、白に茶色の模様の牛が好きなのだ。沢山見えて嬉しい。真っ白な牛もいる。山は見えないでずうっと牧場が広がっている。
うとうとして眠くなる。やっとAureyに着いてバスに乗り換えてキブロンに向かう。
あと1時間かかるんだ。そのバスがどのバス停に来るのか判らずにいた。
私は時刻表に合うところに待つ事にした。もう来る頃だったが来ない。娘は駅へ停車番号を聞きに走った。バスが来て他の乗客は荷物を積み込むが帰って来ない。ほうほうしてやっとの事で間に合って二人でバスに乗った。
キブロンでは港のまん前、「Hôtel ALBATROS」のレストランカウンターに寄ると、空き部屋が有ったので2晩泊る事にした。