清澄庭園の涼亭にて

字面をみるとぐっとくるではありませんか。
清澄白河駅からとぼとぼ歩いて5分足らずで清澄庭園に着きます。
あまり東京の下町に出向くことがなく、駅を出ると異種独特の雰囲気を強く感じます。
公園には友人たちが集まって遅ればせのお花見というおしゃべりの席がありました。
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ちょっと前のことで、その時には八重桜がちらっと咲き始めているくらいで、ソメイヨシノはもう殆ど終わり。
さもさも桜の木がありそうですが、少し植わっているくらいでした。
この庭園は江戸の豪商・紀伊國屋文左衛門の屋敷跡と言い伝えられています。
享保年間(1716~1736年)には、下総国関宿の城主・久世大和守の下屋敷となり、その頃にある程度庭園が形づくられたようです。
大きな池に突き出るように涼亭は建っています。
三方がガラス戸で池に遊びに来ている鳥たちや種々の植木を居ながらにして楽しめる、優れた居室で持ち込みのお料理と飲み物で暫しくつろいだのでした。
夕方の集合といっても日が伸びて十分の明るさがあったから、黄昏時をゆっくりとした流れるような時の中で楽しむ余裕をもてるということが
これ程までに安の心をもたらすのを思い出せたようでした。

日もとっぷりと暮れた頃、静かに雨が降り始め湖面に小さな波ともつかぬ、模様をつくっていました。
8時には片付けて、この静かな涼亭を後にしたのでした。

「ヨシ!次は向島に行くぞ!。」
タクシー3台連ねて向島の料亭(発音は同じですよ)へ賑やかに遊びに繰り出したのでした。
その頃にはのん兵衛は殆ど出来上がっているから、見ていると本当に面白い。
何の飾りもない、その人そのものがそこに居てマイク片手にカラオケ三昧。
ちょっと証拠写真を撮ってメールで送ると、
「あら、こんな可愛い芸者さんと歌ったの?」
ですって。飲んで忘れて、帰巣本能で帰宅。
そんなことができる人達との付き合いもまんざら悪くない。
むしろ自分に無い物を沢山持っている人達との付き合いは楽しいですね。
こういう人たちと来月にはメキシコへ旅行に行きます。
さて、どんな驚き桃の木が待っているでしょう???

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