やっと最後の実習に行ってきた。
所は熊谷のとある病院へまる2日間。
9時から4時半まで、昼の休憩を除いて立ちっぱなし、いや、車椅子の患者様との接触があるときには、しゃがんで目線を合わせるから、ぱなしではないか?
立ち仕事は慣れていたから、足は浮腫むでなし大丈夫。
初日の師匠に付いて疲れた。殆んど説明なく唯ただ、金魚の糞で、つい余分な事(なのでしょうが?)をして注意を受けて、「実習生の立場を忘れずに」。筋はそうだ、確かにね。厄介な実習生を預かってしまった、というのが見えて完全な借り猫を演じた方が良かったかもなんて思いたくても出来ない性分。助けてあげなきゃと思ったら手が出る悪い手だ?
実際の所、見た目で患者様の容態は判断できないし、一人一人皆違う。安易な気持でうっかりは出来ない。決して大げさでなく命に関わる事だから。
二日目の今日、中腰になってのおむつ交換では体を動かせない方を壊れ物を扱うように動かし、手早く的確に処理をする、話せば早いがその体の重い事。ボディメカニクスは知ってはいるが、支点力点に値するものがよわい時にはあまり役に立たない。少しでも自分の体を動かせる方は楽ちんだった。師匠格の介護士は
「おむつ交換が上手ですね・・。基本を忘れがちになるけれど、丁寧に基本をきちんとする姿を見て教わる思いです。」と言ってくれた。
入浴介助では汗だく。濡れるとすべり易く危ないしマヒの状態がそれぞれ違うしで、衣服の着脱にも気を使う。
患者様の中にとてもインテリで素敵な方がいた。話し相手をするように指示され伺ったが、こちらの立場に理解を示し、体が不自由でない時の事や、食文化、そして目蒲線沿線の昔話まで、何だかお互い気が合うわねぇ、とモダンな方でした。
帰り際、主任の言葉、「この仕事は好きだから、皆やってんのよ。」