昨日は我ママの84歳の誕生日だった。
今まで特に何をしたわけではなかった。
というより、子育てから仕事中毒になりお祝いをするという習慣がなかった。いつも日が過ぎてから「あっいけない!」で30年が経っていた。
気付くともうこんな年になっていて、今更かな?・・・と更に数年が経ってしまった。いつもと違う事をすると良くない、という事を聞いたこともあって躊躇したが、今年は年女だし、思い立ったが吉日と出かけて行った。
友人達の親もポツポツと亡くなってきて、「親は生きているうちよ!」との言葉も後押しをしてくれた。
朝も早うから電車に乗った。実家そばの商店街でケーキの材料を買いこんだ。
お昼は何にしようかな?と思いつつ歩いた。
いつも姉に世話になっているからたまにゃ何かを・・そうだ、この前美味しく出来たスコーンを作ろうっと心に決めた。
姉の台所でスコーン生地を作ってからチョコレートケーキを作り始めた。姉の手助けもあって、ルンルンに進み、スコーンが焼けてから、ケーキ生地をオーブンに入れた。
その間、私はちょこっとつまみ食いをしたり、ムースを舐めてみたりした。姉にも勧めてみたが、一生懸命にサポートする彼女はそういう邪まな事は全然しない。せっせと片付けやら、あれこれ私が欲しいものを出したり真面目この上ない。
だからこそ、母を大事にしてくれるんだなぁ!っと思わず感謝であった。
手作りのマーマレード、ブルーベリージャム等を添えたスコーンの昼食には、母が「ハーシーよ。」と言いながら自分の台所でココアを作ってくれていた。
ふうっと一息をついていたら、姉は知らぬ間にサラダを作り運んできてくれた。
母はパーキンソン病になって何年も経ち、筋力もかなり落ちているが自分で出来ることはせっせとやる。いつも思うが、この気力はどこから来るのだろう?
という事で、夜には母希望のワインを空け、ケーキのロウソクを吹き消してバースデイパーティーは始まった。
トップの花スイートピーは宮崎から送ってもらったものです。