南極海シンポジウム

昨日、品川の海洋大で南極海観測のシンポジウムが開かれた。
たまには、世の中の空気を吸うのも良いかと、手作りブラウニーを持って出かけてきた。
受付に入ると馴染みの顔があって、ほっとする。
「貴女が来ると百人力ですね~」と、N氏特有のジョークが飛び出す。

時間通りに始まった。
そのメニューの中でもとりわけ面白かったのは「乱流と混合について」。
海の中には様々な勾配があるけれど、それが様々な現象をおこしている。それを深層流のようにとてつもなく大きく(物理的、時間的に)考察するのは、私にとって捉えにくくイメージし難い。
ヴェッテル海の棚付近では上に水温の低い水塊があり、下にそれより高温の海水になっているところがあるという。高温でも下になっていると言うのは塩分が濃いからであろうことは容易に推察できる。でも温度の逆転の状態は平衡状態ではない。ではどういう事がおきるのか?とこのようにミクロの目でみて大きく膨らませていく考え方は分りやすく、南極という特殊な地域での観測もへぇ~、であった。  
「ナンキョクオキアミの音響計測」って何だろう?と思っていた。聞いてもよく分からない。ただ、オキアミを計測するのに適したソナーの周波数がXXkHzあたりがよいのかな?ってことかな?

南極海にはコオリイワシ類他がいてこれが面白い。低温であるし粘度も高い海中環境に適してきた魚達は、普段私が持っている魚の概念とはちょっと違いがあるんですねぇ。

懇親会では、コオリイワシの刺身!と称してマイワシが出て美味しかった。久しぶりに海洋環境の皆様にお会いして、くすぐられて気分良くして頂いてとても嬉しかった。

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