海鷹丸から

昨日、東京海洋大学の研究練習船が豊海埠頭から漁業実習と南極海の調査へと長期航海へ出て行った。
その前日、海鷹丸を訪問してきた。
乗船して、記帳を済ませ、ゲストのカードを首から下げる。
この船は外国航路へと出て行く手続きを済ませてあるため、乗船するにもそれなりの手続きがいるのは言うまでも無い。ある意味、船内は外国みたいなものだ。
海鷹丸から眺める東京の風景は格別で、飽きる事はないのが不思議だ。
かすかに東京タワー
久しぶりのせいか、景色が違っている。
真ん中に東京タワーを置いて撮った画像、とても小さいというより、周りに高い建物が増えて、上の方しか見てとれなくなっている。
青い空白い雲
この日は冬だからか、比較的空気は澄んでおり、レーダー
を見上げると青い空に白い雲という当たり前の景色がある。

この当たり前が中々当たり前とは行かないのが東京だけど、それでも数年前よりこの時期は綺麗な空がある。
かすかな風が吹いているのもそれを助けている。
東京湾を見る
船首からは勿論レインボーブリッジをはじめ、お台場のフジテレビも見えるけれど、この画像でわかりますか?
東京湾は凪で、ゆらりゆらりとかすかに船は揺れていました。

航海ではインドネシア付近を通過する時にはかなりの緊張を強いられる。海賊が出没する。今まで遭遇していないのは奇跡か偶然みたいなもので、ラッキーといえるかもしれないそうだ。(船長談)
今航海でも、海賊やテロ対策の新手も積み込んでいるようだけれど、不要で済むように、祈るしかない。
そんな事を考えながら、船長室の窓から遠くぼんやりと海を眺めていた。このほんわか感が何とも言えない。
「さあ、行きますよ!」の声で我に帰った。

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