ヤゴの避難

森林公園でヤゴの避難作業があった。(NPO法人 武蔵丘陵森林公園の自然を考える会主催)
ヤゴといえばトンボの幼虫ですね。
ヤゴの生態は未知の世界で、なかなか分かりにくいらしいのですが、種類によって、小川、池そして学校のプールなどで見る事ができます。
雅の池
今回は森林公園、雅の池で、朝10時過ぎから長靴をはいて、手袋はめて池に浸かりつつ作業は始まった。コシアキトンボ、ショウジョウトンボ、ギンヤンマなどがおもに捕獲され、避難先の池に保護されました。
コシアケ、ショウジョウトンボのヤゴギンヤンマ♀のヤゴ
 この大きい方はギンヤンマのヤゴですが、腹の先から3番目の筋に卵管になるもの?が見えます。メスだと分かりますね。口を大きく開いて怒っています。なんちゅうことするんや!と。その下にもっと大きな顎がつながり、オタマジャクシやメダカ、シマエビなどを捕まえて食べます。生餌しかヤゴは食べませんから、確実に餌をとれるように出来ているみたいです。
 今回はトンボに詳しい新井裕先生がヤゴについてのお話をして下さいました。
ヤゴには種類によって産卵場所が違うこと、この池にある食物連鎖を考えてみると、今回見つかった120-30匹のヤゴは案外少なくない数字だった事など興味深い話を沢山聞けた。
去年、アメリカザリガニを駆除した効果が出ているかもしれないとのことです。今回1匹もみつかりませんでした。
 学校のプールでも2000匹くらいのシオカラトンボのヤゴが見つけられることに比べたら小さい数字ですが、それぞれの種類の特徴を考えてみると納得のいく理屈がちゃんとあるのです。
調べてみればわかりますよ。
育てる ふれあう 飼い方図鑑〈5〉カブトムシ クワガタ ゲンゴロウ タガメ ヤゴ
 どんよりと雲って寒い日でしたが、泥さらいをしてヤゴやマツモムシ、センエビなど沢山の小さな生き物を見つけて、楽しい1日でした。
 美しい自然を眺めるだけでなく、たまには体を動かして、少しでも維持管理に参加できることを感謝する。

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