川崎港から19:20発のフェリーボートに乗り込み宮崎港へ向かった。
12月のせいか乗客はまばらである。
船室はベッドの部屋を予約していた。誰もいない。一番乗りかと思っていたが、結局部屋には誰も入っては来なくて、貸しきり状態だった。がらんとした部屋で荷物用と私用の2つのベッドを占領した。
部屋の窓からは港の明かりが遠いて行く。しばらく東京湾を進んで行くと白い線になった千葉方面がかすかに見える。遅ればせの月が昇って来る。そっれはやがて、月の道を創り船の窓が開いたなら、その光の道筋を通って月にまで辿りつけるようであった。
見とれている間、時間はゆっくりと流れていた。キラキラと水面に反射する様はいかに外が静かであるか、という証明でもあった。
レストラン開店を知らせるアナウンスがあり、足を進めて行った。
そこも例外なく静かでちらほらの客しか来ていない。その内来るか?やっぱり来ない寂しいレストランだった。ビュッフェスタイルで好きなものを取って食事を済ませ、コーヒー片手に部屋に戻った。
大浴場の閉まる前にゆっくりと湯船につかり、今日一日の疲れをとる。朝一のボランティアの仕事、ヨガ教室、そのランチ忘年会・・・熊谷から川崎まで遠い道のり、あ~あ、長い一日だった、寝るとしよう。勿論この大浴場でもサーフィンをやりに行くという二人の女性に会ったきり。