宮崎といえばポンカンと伊勢海老が美味しい。
良く晴れて気持良い朝だったので、近くの漁港に伊勢海老を買いに行く。前日は16夜だったから月明かりで伊勢海老の漁はできない。そこで船底のいけすにとってあったものを譲ってもらってきた。家に帰って、縦半分に切りそのまま鍋に入れ、味噌汁仕立てにしたのが今日の朝食だった。旨い!
食休みの後、おじじの知り合いの宮浦ポンカン農園に出荷作業の手伝いに出かけた。今年は平均気温が高くて色づきがあまり良くないそうで、やや青いまま取ってきて庭先に広げ熟成させている。そうすると、皮を剥いた時、プチュ!と油が飛ばないので、手などを汚さずに済むそうだ。試しに取り立てのポンカンの皮を剥くと、確かにみかん油が飛んだ。数日寝かした物を剥くと、成る程、殆んど飛ばずに済んだ。
宮浦ポンカン農園には近所の婦人が手伝いに来ていて、色づきの良いポンカンを選別し籠に入れていた。私はそれらを選別機にかけ、S、M、L、2L、3Lと仕分けし、籠に品物が8割ほどになると籠を交換し積み上げていった。どんどんと選別し、気付くとコンベアの上を転がる籠は無くなっていた。少し腰が痛くなったが、気持のよい汗をかいた。
その後、みかん山に出かけて行くと、ニューサマーオレンジには紙袋がかけられ、ポンカンはそのまま太陽をいっぱいに受けて輝いていた。急斜面にはレールが敷かれ刈取られたポンカンをトラックへと運んでいた。
みかん山からの海岸の眺めは素晴らしい!白い砂浜に水色から濃い青のグラデーションの海、さすが南国。山を下っていくとアロエの花が咲き乱れてるし、紫のすみれもいっぱい見かけた。
お腹がすいてきたので”かにまき”を食べに行く。北郷に流れる川から獲れた川ガニをミキサーにかけてお汁にした珍味である。どろどろして見た目は悪いが、その味は複雑でコクがあり殻っぽさはミジンも無い。ここ宮崎北郷の特産とか。クセになりそうな郷土料理。おじじは「お前にこれを食べさせたかったんだぞ」と、「どうだ、旨いだろ!」うんうん旨い!
「お前がな、すっと宮崎に来てくれたのが嬉しいんだよ。」と何回も言ってくれる。
夕闇が迫る頃、おじじとおばばの3人でかんぽ日南温泉に出掛けていった。するとそこで夕べ会った姉ちゃん夫婦と偶然にも出会い、夕食を共にして帰って来た。