8月31日、リヨンの朝市はソーヌ川のほとりに細長く開かれる。朝ごはん目当てに8時過ぎに散歩がてら出かけて行った。
何だか疎らで寂しい感じだ。めげずに歩き続けるとやっと賑やかになってきた。
野菜や花屋チーズ屋は結構でてるのに肝心の温か出来たての美味しそうなものを食べさせてくれる屋台はまだ準備中だった。9時を過ぎてもこんな感じだったので諦め、果物だけ買った。
美味しそうな野菜達、小カブが花束のようにくくられていたり、フェンネルやズッキーニなど洋野菜が安く新鮮で買える。後ろ髪を引かれる様にして市場を後にした。
結局、朝食はホテルの隣りで軽く済ませて余裕をもってリヨン駅に向かった。
そのつもりが・・・駅を目の前にして娘が叫んだ!!
「ありゃ!時間を間違えた!急げ~後5分だ~!!」
荷物を抱えて走った。エスカレーターを駆け登った!
ホームに下りる前に切符にパンチを入れなくてはいけない。ガシャ、ガシャ、ガシャンと3枚やったところでふぅ~っと一息いれ、駆け下りて行った。
ホームでは駅員さんが待っていて、シャモニ行きと途中で別れる列車が連結しているため間違えないように切符をチェックしていた。
席に着くと間もなく列車は動き出した。危ないところで間に合って良かった良かった。
St-Gervais駅で小さな電車に乗り換えて約35分でChamonix Mont_Blanc駅に着いた。
小さな電車に乗り換えるとアルプスの山々が見え隠れしてワクワクしてくる。氷河や融けだし川となった白い流れが気になっていった。
シャモニ駅を出ると大きく深呼吸をした。空気が旨い!
駅前にはミッシェル・クロ通りが真っ直ぐに伸びて両側には山の町らしい店がびっしりと並んで、一瞬ウィスラーを思い出した。
又、宿探しである。どこでも良いけどやはり眺め良し、便利、高くないところで決める。
古い造りの部屋には花柄のシーツがよく似合っていた。窓からはモンブランが見える。
靴を脱いでトイレを済まし、ベッドで伸びをする。
さてさて、お昼を食べに街に出る。中央広場のカフェレストランに入る。観光客がほとんどだった、失敗の店。値段は高めで娘達の料理はまあまあだったけれど、私のは最悪だった。
名物の腸詰や肉などとキャベツを煮込んだお料理でキャセロールに熱々が来ると思ったら・・・ブー。ステンレスの皿に冷たい料理が載り、下からキャンドルで温めて食す訳だったけれど、中々温まらない。あらあらなぁーにこれ!!がっかりだった。
町中を探索する。メーンストリートと南に流れるアルヴ川の交じる所にソシュール広場がある。そこには町や州などの旗がずらっと並んでいて、ガイドブックに良く出てくるスポットだ。
このアルヴ川は乳白色で勢い良く流れている。この白は何の色??
そこから西には小さなサン・ミシェル教会がある。
市庁舎前からプチトランに乗ると、大体町の様子がわかって、ホテルに戻った。あっという間に睡魔に襲われ其々深い眠りに落ちて行った。
誰ともなく目を覚ますと、外は黄昏ていた。夕日で薄ピンクに染まったモンブランを見た。
昼食は散々な目にあったのでホテルのフロントでお薦めレストランを聞いて出かけた。
郷土料理といえばチーズフォンデュ、二人分から受注とのことで頼む。二女は相変わらず今一つの様子で、サラダしか頼まない。たまにはとワインも頼んだ。
疲れていたせいと、フォンデュとですっかり酔って食後暫くは動けないでいた。あれれ。