初秋のパリ

8月28日飛行機はチューリッヒ経由でパリに入った。
入管はスイスもフランスもあっさりしたもの。
パスポートに記念のスタンプも押してくれない。

パリの爽やかな青空には、いわし雲や飛行機雲で歓迎の色に染まっていた。
ドゴール空港からバスや電車を乗り継いで市内に入った。
成田を発って、約16時間位でシャワーを浴びる事が出来た。

一緒に来た二女は病み上がりで今一つ調子が出ない様だった。

パリで一番最初の仕事は夕食作りだった。
途中、マルシェに寄り食料を少し調達してきた。

フェンネル、じゃが芋、ズッキーニ、玉葱、ベーコンを使ってスープを作り始めた。
ブーケガルニのブイヨンがあるので手軽に美味しいものが出来る。
どうも、娘の様子がいつもと違うので、そのままお米を入れてリゾットに変更した。
コトコト煮込みながら荷物の整理をする。
ハム入りのグリーンサラダも作る。

食前に卵を落として夜食になった。
ふうふう言いながら食べるフェンネルのリゾットは美味しい。
何だかゆったりと心温まるような気がする。
娘達も久しぶりに会って、ほんわか気分でやっと落ち着いたように見える。
娘達は、セロリと違ってあっさりしてこれ好き!とフェンネルを指差す。

翌朝29日は日曜日。殆んどの店はお休みだ。
朝食を済ますと近所の公園周辺を散歩した。
いつものスタンドでショコラを1杯頼む。
ベンチに座りそれを3人で回し飲みをする。
1杯のかけ蕎麦ならぬショコラなのだ。
何の事はない、少ししか現金の持ち合わせがなかったのだ。
でも、濃厚な味だったからそれで丁度良かったねと、妙に納得しながらゆっくりと時を過ごした。
公園には紅葉の始まったものや色んな緑があったり、それぞれの木には青い実が沢山なり始めていた。
緑さまざま 
まだ青い胡桃の実 花壇にも相変わらず手入れの行き届いた花々が咲き乱れていた。夏花秋花同居

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