果物のデザートを出すときに、時として皮を剥きすぐ食べられるように下ごしらえをすることがある。
たとえば・・・
これは文旦です。
何しろ皮が厚くて食べにくいので、食べよく器に入れこうして冷蔵庫で冷やしておく。
さぁ！と言うときに人にすすめる。
私が子供の時、母は夏みかんの皮を剥き、大きな器に盛り砂糖をかけて冷やしておいてくれた。
昔の夏みかんはとても酸っぱかったけれど、母の用意してくれたのはジューシィで甘かった。
蟹を食べるときも、殻から身をほぐして、それぞれの皿に順番に載せていってくれた。
何という過保護な親だろう？と思いつつ母の顔を見ると嬉々として手を動かしていた。
そして今、そっくりなことを私自身やっていることに気づく。
蟹や海老を丸ごと用意したとき、せっせと殻を剥き、アホな親子だねぇと目配せしながら良い年をした子どもの口に身を運ぶ。もちろん子ども自身で殻をちゃんと剥くことは出るのだけれど。
そのうち、私が子どもにそうやってもらう日が来るかもしれない。
先日年老いた母を訪問した。母は台所に行ったかと思うとフルーツボウルを2つ運んできた。
そこには皮を剥いたグレープフルーツが入っていた。いくつになっても・・・