東京に出るには1時間ちょっと電車に乗る。
その時間はほぼ読書タイムになる。
さっと読めてしまったのが池澤夏樹著書の「南鳥島特別航路」。
これはある種、旅行記でJTB日本交通公社出版事業局から刊行された本ですが、ツアーを組んで行けない所ばかり。しかも、時間とお金があれば是非出かけていきたい所ばかりで、ついつい読んでしまった。
”日本最東端絶海の孤島・南鳥島、漆黒の大鍾乳洞、容赦ない豪雪、美しく広がる大珊瑚礁、崩れる山、荒れ狂う川、生き物たちを優しく包み込むブナ林、マングローブ。
人類誕生の遥か昔より恒久に続く、大自然の厳かな営みを鋭利な科学の眼と真摯な文学の眼で綴った12篇の紀行文学。東西3000キロ、南北2500キロに及ぶ日本列島探査の旅は、荘厳な大自然とそこに暮らす人々への深い畏敬に満ちたものとなっている。”(表紙より)
独特の文調で読みにくいかもしれないが、私の書き方がこれに似ている処があり、おや?と感じつつすんなり読めていった。時にこの表現って?かなり感性が似ていると、内容とは別に面白く読んでいった。
それにしても、日本の土地面積は国小さいが、何の何の、地球的に見てでっかいし未知の部分が沢山ある。その価値をないがしろにしてはいけないんだぞ!!と、改めて考えさせられた1冊だった。