「全てはヒマラヤから始った」

NPO山の自然学クラブ特別講演会-ネパールヒマラヤの成立ちから地球環境と文化を考えるということで、「全てはヒマラヤから始った」とうタイトルの講演にいった。
大井町のきゅりあんに行くころには雨がしとしと降っていた。
日本とネパールの国交が始って50周年にちなんで開かれた。
基調講演 は酒井治孝先生(九州大学大学院教授・地球学) でした。
地球学入門―惑星地球と大気・海洋のシステム
 『インド大陸がユーラシア大陸にぶつかってヒマラヤが隆起し、チベット高原ができたことで地球は大きく変わりました。ヒマラヤの成立とその地球規模の影響についての壮大なストーリー。長年にわたるカトマンズの地質調査、ヒマラヤ山脈の成因などの調査研究のご経験からお話し』と、いうわけです。
 面白かったですね。酒井先生の5千万年の歴史を見てきたように話されて、実に明快でとても気持ちがよかった。
ヒマラヤの写真を良く見ると、変成岩で出来た壁と花崗岩の壁で出来上がってきた年代が違うのがはっきりとわかります。その中に含まれる化石はまさしく海のものです。
山珊瑚のアクセサリーを持っていますが、あれはヒマラヤから来たもので、ヒマラヤはかつて海だった証拠の品でもあります。
あのヒマラヤがあることで、大気の流れにも影響し季節の変化(モンスーンなど)に特徴が出て、日本の梅雨前線にも大きく関連しているのはいうまでもないことは容易にわかりますね。
 話が弾んで、時間切れになって残念でした。今から1000万年前以降の話は次回に・・・ということでした。

あの勇壮なヒマラヤの歴史より日本列島のほうが、さらに長い古い3億年位前に出来ていて、複雑この上ない地質であることも改めて興味をそそったのでした。いずれも、生きていて動いているから、地震も起こる、ってね。

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