フランス料理。学大のオリヴィエへ

ナスカ展のあと、東京に出てきたからには病院へお見舞いに行く。
血色のよい顔で、調子の良いのが良く分かる。兄夫婦も来ており、見送った。
果物好きの母を連れて階下に買い物に下りる。売店のナチュラルローソンでカットした果物とむき栗を買う。自分の好きな物を買うのが嬉しそうだ。
 夜には娘たちとお食事会。場所は学芸大学のフランス料理店オリヴィエ。
プロヴァンスのシンボル蝉の置物やら、プリント物などが飾られている。
シェリー酒から始まり、ホタテのムース、鱧と湯葉巻き揚げを前菜に、鴨のオレンジソースに温野菜をたっぷり添えたのを頼む。
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 鴨とオレンジの相性はとても良い。蜂蜜使いのほんのりとした甘さが食欲をそそる。焼きたてのパンも美味しく、ソースを付けては口に運ぶ。
 オレンジといえば南仏のイェールのオランジェというホテルを思い出す。中庭にオレンジの木があり、木の下での朝食に出た自家製のオレンジママレードはすっきりとしてオレンジらしい味でとても美味しく、忘れられない味だ。この鴨料理でふっと思い出した。
デザートはマンゴーのシャーベット、バナナ入りのチョコレートのムース、チェリーのタルトといった3色盛り。冷たいものは冷たく、温かいものは温かくとちゃんとしているところが好感をおぼえる、素敵なレストランだった。
 熊谷には22時32分着。思ったより早く駅にたどり着き、長い一日は終わろうとしている。

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