観光気分は何処に行っても同じようなものだけど、微妙に違うこの空気・・・
緯度でいえば、稚内よりも北に位置していても、メキシコ湾流の影響で大西洋側は温かいというより、晴れ上がると暑~い。今日も真っ青な空とふわふわと、お~い雲!って感じだ。
ベル・イルに上陸して、うろうろする。ど~んな感じ??
バスでの島内観光周遊がお手軽だ、半日と1日コースがある。時間ぎりぎりで1日バスツアーを申し込んだ。
2-30人位のグループが出来た。いざ出発!説明はすべてフランス語、これ当たり前。
あはは、ぎゃははと笑い声が飛びかう、・・・・・わからん。少しの単語はわかるから見当が付く時もある。隣りの娘が時々ぼそぼそと説明をしてくれる、ありがたや。
暫く行くと、小さなチャペルのある古い街で自由散策タイムになった。マルシェを覗くと面白い。何処に行ってもこれは同じ。その土地土地の食べ物や道具を見る事ができる。
欲しいもんがあるけど・・・どうしよう?持って歩くにゃ問題あり。ぶつぶつ言ってると
「お母さん、何言ってんの?欲しいのどれ?いるの入らないの?」もう、うるさい娘だ事、と言いつつ、「いいわよ。買わないよ。でも果物は欲しいなぁ。」結局買うのである。
その町はとても静かで、住人の姿がまばらだ。何処に行っても花がいっぱい咲いている。
昼食の場所は高台で、細長く美しい入り江を眺められる所だった。そこにはレストランがあった。お弁当は持参していたので散歩がてら入り江まで降りていった。引き潮もかなり進んでいたので、歩いて対岸まで行き、日陰の岩にすわってランチを食べた。潮風が鼻先をかすめて行く。うーん、なんと良いかおりちゃん。岩の水溜りを覗くと、小さな海老が沢山いた。福江島に行った時、仲間が獲って食べさせてくれたけど、とっても甘くて美味しかったのを思い出した。腹ごなしに捉まえる。ねぇ、これ食べない??無視され放してあげた。
次に見たのは、とても楽しみにしていた大西洋の荒波に削られた岩々だった。
潮はまだ充分には満ちていないので、イメージとはちょっと違っていた。
道路の端には不思議な大きい石がポツン,ポツンと置かれていたり、可愛い港街をゆっくり歩いて坂道を降りていくと、バスは駐車場に待っていたりと、楽しませてくれた。
船着場に戻ると、もの凄い人の波で、今までのんびりバスの旅を楽しんでいたのにと、興ざめだった。その近くのアイスクリーム屋さんでマンゴージェラートを食べた。これは大当たりで、さっきの不機嫌が飛んでいってしまった。
キブロンに戻って鏡を見たら、すっかり日焼けをした姿があった。そうだ、今晩はオマールを食べよう!リッチな気分でホテルのレストランの外に席をとった。ほてった体に涼しい風が通り過ぎて行った。