カマルグ湿原で乗馬

 やがてバス停に戻ってカマルグ湿原近くのサント・マリー・ド・ラ・メールに向かう。
町の名前は海の聖マリア達という意味。遠い昔マグダラのマリアもここに流れ着いた。
バスはアルルから地中海方面へ約1時間で付いた。
サント・マリー・ド・ラ・メールの町は真っ白な壁に茶色の屋根の建物が主流で地中海沿岸のイメージそのまま。
海岸近くでプチトラムを見つけるが残念ながら時間切れで営業は終了した所で乗れなかった。
私たちがここに来た一番の目的はカマルグ湿原を馬で回ること。ツーリズムで乗馬が出来る所を探して行ってみる。
 やはり真っ白ではないが白馬ばかりいる。娘は乗馬初体験なのでガイドに綱を引いてもらいながら出発した。
白馬に乗る
私は慣れない馬でしかも人を舐めているのか、言う事を聞かず始めのうちは戸惑った。
狭い通路にはその馬の好きな草が沢山生えていた。その草の向こうには水路があってうっかりするとはまりそうなのに、いきなり馬は勝手に草をむさぼり食ってしまう。手綱の張りの加減がわかるまで何回か冷やりとした。

ポツポツと雨が降り始めた。この辺では急に降ったりやんだりするそうだった。アルルではピーカンに晴れていたけど、海岸に近いと気候はこうも変わるものか。
昔は野生の白馬がいっぱいいた。
何となく慣れてくる頃には牧場のそばに差し掛かり白馬が沢山いた。
最近は雨が少ないらしく、湿原が渇き気味にもなっていた。それでも向こうにはフラミンゴやその他数種類の鳥達や動物を見る事が出来た。
間近で見られるわけではなく、目一杯のズームで数枚の画像を撮った。馬から下りてはいけないので馬上からの撮影になる。
フラミンゴも遊んでる

夕方にはアルルに戻る。夕方とつい言いたくなるがまだ8時頃だから、いくらか日は傾いてきた感じだ。アルルの町中でなく駅迄行ってバスを降りる。
又マルティーヌ広場に戻って、改めてホテル・ゴッホを眺める。ひまわりの花が壁についている。
ホテル・ゴッホ
 今日もサッカーゲームは行われていた。
ホテルの下がレストランになっているので夕食をここで食べた。私はメニューを見て、何だか分からないものを注文した。一体何が出てくるやら、それによって追加をすればいい、なんて調子だった。娘はカルボナーラを頼んだ。
待った甲斐があって、美味しいエビのグリルが出てきた。当たり!だった。勿論グリル料理くらいは分かっていたがどんなものか分からなかった。聞きもしないのもたまには良い。
エビのグリル
残念ながらスパゲッティははずれ。茹で過ぎのくたくたで伸びたうどんのようで、少し手を付けただけでもうダメだった。味は悪くないがノビタはいけませんねぇ。
このレストラン、よく見たらピザ屋でグリルが得意だった。ピザにすればばっちりだった。

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