山でBBQそしてパリへ

モンタンヴェールでは目に飛び込むもの全てが新鮮だった。
それに引き換え、足の痛みは増すばかり。
足さえ問題なければ、トコトコ降りて氷河の上を歩いているだろうに、降りる事が特に辛かった。後ろ向きで行けば良いかなぁ?と思いつつ現実的に安全パイで我慢した。

氷河を離れて電車をくぐって行くと山のホテルにレストラン(le Montenvers)があった。
時間的にちょっと混んでいたので、付近を散歩することにした。

沢山の花々が咲いて遠くのトンガリ山とよく似合う。
花と山
足を引きずりながら休み休み歩き回っていると、さっきの氷河周辺の景色の角度が変わって又変化ある素晴らしい光景を眺められて、飽きる事がない。
ほぼ横に移動するのには苦にならないが、お腹が空いてきてレストランを目指して降りるときには足元も危なっかしくなっていた。が、しかし慌てずさわがずマイペースでゆっくり捉まりながら降りた。年をとったらいつもこんな感じなのか?と思いつつだった。
山に囲まれたホテル
レストランで料理が出来るまで周りの景色をまた楽しむ。すぐそばを赤い山岳電車が氷河の手前を行き来する。線路のそばには石を高く積み上げたオブジェがある。
レストランからの眺め
頼んだラムのBBQの煙りも飛んできて、こおばしい香りがしてくる。
ラムのBBQ他
皿の上には串に刺されたラムとベークドポテト、ローストトマトが乗っている。
小さく見えるが結構ボリュームはある。添えられたサワークリームもいい味だ。
満足してお腹をさすっていたら、向こうのテーブルにベリーのタルトが運ばれていった。
うわぁ!美味しそう!あれは別腹だ、絶対にね、と追加注文をする。
娘達はまだ食べるの?っていう顔をしながら、
「後で後悔するより、好きなものを食べるがいいね。」
と、言われるまでもないわさ。
ベリーのタルト
来たはいいけど、大きいのなんのって。うふふ。
お皿の余白にはスターフルーツとシナモンの飾りをつけている。
程よく冷えている。一口ほおばる。むぅふふ、おいひぃ。
では、二人のひよこの口にもお裾分け・・・ね、いけてるねぇ。
味わいつつフォークをせっせと動かす。
タルトも色々あるけれど、これは今までで最高の美味しさかもしれない。
食休みをして、レストラン近くの山岳博物館を見学して、ころあいを見て電車で下山した。

まとめてあった荷物を取にホテルに戻った。といっても私は勘弁してもらって、駅前のベンチで待っていた。親孝行の娘達だ、ヨイショ。

シャモニを離れる電車を待っているうちに夕焼け空になってきた。
夕日に映える雪山は少しづつ、ピンクの色を濃くしていった。
日の当たらなくなった黒い所とのコントラストが別れを告げるように寂しさを漂わせていた。
夕焼け染まるアルプス

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